薩摩川内市 市民活動情報サイト|共生協働・互いに助け合い、温もりのある地域づくりをめざして

黒木コミュニティ協議会

黒木地区コミュニティ協議会
〒895-1504 薩摩川内市祁答院町黒木87番地1
TEL:0996-55-0051

黒木地区からのお知らせ

黒木地区コミュニティ協議会便り

黒木地区コミュニティ概要

【黒木地区の「ロゴマーク」とイメージキャラクター「クロちゃん

上段(左から):矢立農村公園せせらぎの里、鷹踊り、GOGO!黒木郷MAP】
【中段(左から):寺子屋黒木塾「なぎなた体験」、市重要景観資産「木場の棚田」、黒木温泉deちびっこどろんこ祭り
【下段(左から):黒木ふるさと夏祭り、黒木の暮れ市、弘化段 丸木橋

1.地区の歩み・概要

黒木地区では、地区公民館を中心に各集落の連携や地区住民が一体となり、行政や関係機関等の指導を受け、産業の振興、教育文化の向上、福祉の充実を図りながら「黒木の里づくり」を推進してきました。

薩摩川内市になってからは、行政指導のもと地区コミュニティ協議会を発足させ、「人にあたたかく、活力とうるおいのあるまちづくり」を目指して、地区住民が自主的な活動の定着化に向けて組織・体制づくりを推進して、地域の活性化を図り地区住民が安心・安全で快適に暮らせる地域づくりに取り組んでいます。

黒木地区の自治会は、県道「堂山宮之城線」「薩摩祁答院線」及び 市道沿いに9自治会が東西に位置しています。

地区の産業は農業主体ですが、専業農家はわずかで近隣の企業や建設業等に勤務しながらの兼業農家が殆どです。経営は水稲栽培と肉用牛生産と園芸・特用林産物(筍・椎茸)等の複合経営となっています。畜産(肉用牛生産)は、飼育戸数は減少していますが、多頭飼育者の増頭により1戸あたりの飼育頭数は横ばいで推移しています。園芸作物生産者も年々減少しており、カボチャ・さつま芋・野菜類はJA共販や農産物直売所に出荷しています。

地区内の水田の殆どが県営ほ場整備事業等で区画整備がされましたが、山間部の耕作に厳しい圃場は耕作放棄地が年々増加し、荒廃しているところが見られます。良質米の生産がなされていますが、一方肉用牛用の水稲の飼料作物の作付(WCS)が増加し、裏作に活用されています。

地区内居住者の就業先は自営業のほか、地区内企業のアサダメッシュ㈱・高崎畜産㈱、町内の高千穂工業㈱、民間会社等や市内の京セラ㈱、近隣の日本特殊陶業㈱、中小企業、団体等に就業しています。

地区の教育環境は、地元に黒木小学校、中学校は中心部から約5㎞にある祁答院中学校に自転車通学や送り迎え、高校は町外に送迎バス・単車等で通学をしています。

小学校の児童数が減少傾向であったので、平成5年度に児童減対策委員会を設置、平成7年度には「黒木小を盛り上げる親の会」を設立、その後保護者の職場環境等の変化もあり、幼児・児童の健全育成を図るうえから、学童保育について施設整備の要望が多くあり、行政の支援により平成14年度に黒木児童クラブ(黒木わいわいクラブ)を設立しました。

また児童減対策としてPTAや地区全体で取り組んだ結果、一定の児童増・確保に繋がっていましたが、小学校の在籍者は引き続き減少傾向にあります。

地区の医療事情は、地区内ある黒木診療所は20年以上医師不在で廃止になっている状態で、祁答院町内の3医療機関を含む市内外の医療機関を受診しています。

保健福祉介護については、高齢化・核家族化の進行等もあり、家庭における家族構成も変化していることから、高齢者世帯では配食サービスの利用、施設でのデイサービス利用者が増加しています。

今後は介護を必要とする高齢者の増加が予想されるので、予防介護を地域みんなで支え合う支援が必要です。高齢者の社会参加のための環境づくりとして、地区内にふれあい・いきいきサロンが結成され、毎月それぞれが活動を実施しています。

地区内の日用雑貨品、食料品、鮮魚店等が減少し地区外へ買い物が増加しており、益々高齢者には不便が増しています。一方、移動販売車がJA北さつま、徳留商店、薩摩フーズの3社が一部の地域で販売しており、年々広範囲に訪問販売の展開が望まれています。

⑴ 人 口:男277人 女340人 合計617人【310世帯】(令和3年12月1日現在)

⑵ 小中学校:黒木小学校、祁答院中学校

⑶ 幼稚園・保育園:祁答院幼稚園:大村保育園:藺牟田保育所

⑷ 消防団:祁答院方面隊黒木分団

⑸ 警察署:薩摩川内東交番

2.地区の特徴

地区のメイン通りの県道は、黒木まちづくり計画に基づき「黒木であいの道」として、昭和63年から平成12年まで、延長1㎞・幅員12㍍、総事業費14億4千万円で、まち通りにふさわしい整備がなされています。また、ポケットパークの設置と自然石の縁石エコタイルの歩道時節に若葉と紅葉に変化する街路樹、風情ある防犯灯が設置されています。

地区の中心地の県道沿い1㎞の範囲に、黒木小学校、地区コミュニティセンター、黒木簡易郵便局、黒木温泉、北薩森林管理署黒木森林事務所の公共的施設、黒木わいわいクラブ、大楠神社、常永寺、川畑建設㈲高崎畜産㈱、高崎フアーム㈱、飲食店、理髪店、理容室、精米所等がまとまっています。

地区住民は、従来から地区の発展を図るために地区民相互の話し合い活動により、先人が築いて来た「黒木の里づくり」についての関心が高く、 地区には「黒木魂」の伝統的な言葉が有り、小学校の合言葉となり剣道少年クラブはこの言葉を理念に武術に励み、多くの人材が育成されてきています。

地区では、先人の方が水田の基盤整備の必要性を認識し、国や県の補助事業を導入しほぼ全域の圃場で整備が済みました。又、用排水路の整備に伴い各圃場での水管理が可能になるよう河川の改修事業と並行して整備を進め農地の保全が図られ、良質米の生産に繋がっています。

地区周辺地域には、温泉施設があったことから行政への要望により、平成7年度に泉源を堀あて「黒木温泉」が誕生しました。この温泉は泉質の良い天然かけ流し温泉で、利用者の健康増進やコミュニケーションの場として地域活性化が図られています。

(1)史 跡 等

秋葉神社石像、島津豊州家関係石塔群、黒木招魂墓と愛宕神社、円明院跡、仁王像、御崎神社、三宝荒神、永源寺跡、黒木郷領主仮屋跡、大楠神社、大乗妙典千部塔、久玉大明神、天照大明神、堂之迫六地蔵塔

豊州島津家(島津家分家)初代当主 島津季久から15代島津久宝(通称:島津豊後)までは、薩摩国黒木郷:黒木を統治しており、その豊州島津家の家紋が「旧小学校の校旗」に使われています。

(2) 伝統芸能

鷹踊り黒木小学校の児童及び卒業生が大楠神社大祭時や小学校の運動会、夏まつり等で踊り伝承しています。

(3) 地区コミュニティ協議会の状況

①組織する地区内の主な団体等

9自治会(木場・矢立・浦・中・宮脇・本町・宇都・南・小牧)、消防分団、地区消防後援会、女性部、交通安全協会、黒木小学校、小PTA、祁中PTA、青壮年部、文化財有識者、黒木わいわいクラブ、高齢者クラブ、民生・児童委員、スポーツ推進委員、ボランティア会、食生活改善推進委員会、母子寡婦会、農業委員、土地改良区理事、生産森林組合、地区各種振興会、地区商工会、 矢立農村公園管理組合、黒木温泉管理運営組合、黒木地区農村環境保全組合、黒木浦減農薬米生産組合、石ぐら管理組合、グリーンツーリズム受入団体、GoGo黒木郷プロジェクト など

②地区振興計画に基づく取り組み

取り組んだ主な事業

黒木ふるさと夏まつりの実施、各種スポーツ大会の開催や健康増進事業、黒木暮れ市の実施、文化財、史跡の探索及び保護、案内看板の製作、郷土芸能の保存(鷹踊りの伝承)、交通安全活動の推進や早朝立哨、児童減対策事業(小学校への転入者があった。)、健康づくり講演会の開催、いきいきサロンの実施、ゴールド集落支援事業、グリーンツーリズム受入れ矢立農村公園(せせらぎの里)活性化事業矢立丸木橋周辺と木場の棚田の整備事業黒木温泉deちびっこどろんこ祭り

成 果

黒木ふるさと夏まつりは、都市部や近隣の地区外から実家への里帰りの人や地区外の知人等の来場者が多くあり黒木のイベントとしては大賑わいとなっています。また、実家の両親や祖母等がこの機会の帰省を喜んで楽しみにしていただいています。

毎年黒木小学校との合同運動会を始め、地区グラウンドゴルフ大会やミニバレーボール大会を開催することにより、地区民の融和が図られ活性化になっています。

暮れ市」では、平成21年から地元の新鮮野菜加工品等の販売田の神餅や豚汁の無料配布や猿回し公演等を開催していることから、年末の暮れ市を楽しみにしている地区民が多く、地区活性化につながっています。

ゴールド集落の自治会が多くなり、ひとり暮らしの世帯を毎年訪問していることから、地区内の高齢者の見守りや困りごとなどを聞くことができ、安心や連帯感が図られています。

3.各部会の取り組み

(1) 総務自治部会

自治会活動推進、コミセン周辺の美化管理、交通安全活動の推進・充実、地区防犯パトロール、ゴールド集落の支援、自主防災組織の充実に取り組んでいます。

(2)文化教養部会

子供会育成活動推進、生涯学習の推進、児童減対策、文化財等保存活用、鷹踊り保存会の育成に取り組んでいます。

(3) 体育健康福祉部会

各種社会福祉の充実、福祉ネットワークの推進、各スポーツ活動の運営、ふるさと歩こう大会などを開催し、健康づくりに取り組んでいます。

(4)地域づくり部会

農業・畜産業の振興、商工業の振興、園芸作物の定着化推進、森林の活用対策、矢立丸木橋周辺の整備木場の棚田の整備矢立農村公園せせらぎの里の活性化グリーンツーリズム事業黒木「暮れ市」の充実石ぐら直売所の充実都市部との交流に取り組んでいます。

4.第4期地区振興計画に基づく重点課題及び重点目標

(1)緑や自然を守り、いきいきとして活力ある黒木の里づくり

離農者が年々増加しているので担い手の育成が急務であり、また耕作放棄地が増加しているので、地域全体で話し合い活動を進め、和牛放牧地等の利活用や新規就農者等の受入れ体制の整備を図ります。また、矢立農村公園せせらぎの里の観光資源を活かして入園者の増加に努めます。

(2)スポーツや福祉を通して、健康で生きがいのあるまちづくり

年々高齢化になりスポーツをする機会が減少しているので、スポーツ競技内容を工夫し参加者の増加、隣近所に人が少なくなり語らいが無くなっているので地域での支えあい活動の実践や黒木温泉を利活用して健康増進に努めます。

(3)文化・歴史のもと、人にあたたかく豊かな心を育むまちづくり

50回を超える伝統の「黒木ふるさと夏まつり」を更に創意工夫し充実を図るともに、史跡マップを活用した文化財の啓発、保護や小学校の児童減対策と空き家の活用を図ります。また、家庭に眠る写真、映像の保存、フイルムを保存編集したDVDを視聴する機会等を設け地域活性化を図ります。

0996-25-6210

薩摩川内市 市民活動センター

ページトップへ戻る